
共働きの夫婦にとって、ケンカのもとになりがちなのが家事の分担です。
ただでさえ仕事で疲れているのに、家事のストレスが大きい…
もっと家事を手伝って欲しい…
家事をするしない、手伝う手伝わないのことで揉めることが多い…
そんなご夫婦には、家事分担表がオススメです。
今回の記事では
・家事分担表を作ると家事が見える!
・家事分担表のメリットは家事の内容や負担割合が具体的に分かること
・うまく家事分担するためのコツ
・家事分担アプリも活用しよう!
など、家事分担表を作るメリットや作り方のコツを詳しく紹介していきます。
子供がいないご夫婦の場合、お二人のライフスタイルに合わせて、家事も分担しやすいですし、将来的にお子様が生まれた時にも家事分担表の基礎ができていれば安心ですよね。
目次
家事分担表って必要?家事分担表を作るメリット

家事は、生活するためには絶対に必要なものです。
共働きのご夫婦なら、家事は夫婦のどちらかが一方的にするのではなく、夫婦二人で力を合わせることがごく自然ですよね。
ここでオススメしたいのが家事分担表です。
家事分担表は「家事が見える」
家事分担表を作ると、家事が見えるようになります。
家事と一言で言っても、本当にいろんなことがあります。
洗濯ひとつ取っても
- 衣類を洗濯機に入れる
- 洗剤や柔軟剤を入れ、スイッチを押す
- 洗濯機から洗った衣類を出す
- 洗濯物を干す
- たたんで、片付ける
などなどあげたらキリがありません。
洗濯機の掃除や洗剤の補充など、毎日することではないもの入れるとさらに増えていきますよね。
そうなると、夫婦間にありがちな
というケンカも起こりがちになってしまいます。
そういったケンカを避けるためにもまずは家事の全体像を把握することが大事なんですよね。
家事分担表を作って家事をすべて書き出すことで、家事にどれだけの作業があるのかがはっきり分かるようになります。
この「見える」ことが、たくさんのメリットを生み出してくれるんです!
家事の内容が具体的に分かる
家事分担表では、細かい家事もすべて書き出します。
すると、家事の全体量、それぞれの内容がはっきりと目に見えて分かります。
夫婦のどちらか一方に家事の負担が偏っている場合、負担が小さい方にとっては「え!そんなこともしてたの?」と驚くようなこともあるかもしれません。
家事分担表の一番大きなメリットは、そういったこともすべて夫婦二人で共有できるということだと思います。
家事の負担割合が分かる
ご夫婦のどちらか一方に家事の負担が偏っている場合、負担が小さい方は「自分はよく家事をやってる」と思っていることも少なくありません。
こういった認識の違いがケンカに発展することもあります。
家事分担表があれば、負担の割合は一目瞭然です。
ライフスタイルに合わせて担当を細かく分けることができる
例えば、洗濯なら
洗濯カゴの衣類にゴミがないか確認して、衣類を洗濯機に入れて、洗濯コースの確認、洗剤を入れて洗濯機のスイッチを押すまでは僕がやるよ(男性吹き出し)
洗濯機から洗い終えた衣類を出して、天気予報の確認して、洗濯物を干すのは私がやるわ(女性吹き出し)
仕事から帰ったら、乾いた衣類を取り込んで畳んでおくね(女性吹き出し)
畳んでくれた衣類は、自分のものは自分で片付けよう(男性吹き出し)
などのように、それぞれの仕事の都合などを考えて、細かく担当を分けることもできます。
お互いに納得して分担ができる
家事が原因のケンカは、
「自分ばかりが家事をやってる」
「こんなに家事を手伝ってるのにもっと手伝えと言われる」
など、認識の差からくるものが多いですよね。
家事分担表があれば、お互いがいつどのような家事をやっているのかがはっきりと明確になります。
「自分もこれをやってるけど、相手は〇〇をしてくれたんだな」
という気持ちで家事に取り組むことができます。
また、家事分担表を作る時には、夫婦のどちらかが一方的に作るのではなく、二人で相談し合いながら決めていくと、より納得できるものになります。
不必要な相談が減る
共働き夫婦にとって、時間はとても大切です。
夕方仕事が終わって、バタバタと買い物して、夕食の準備、夕食を食べたらすぐにお風呂、お風呂を掃除して…、朝は出勤前に洗濯して干して…、
本当に大変ですよね。
そんな中で、家事分担表があれば、それぞれの分担が決まっているので、家事についての不必要な相談を減らすことができます。
家事が元で起こるケンカも減ってくれるはずです。
依頼や変更がスムーズ
家事の作業が細かく分かれていて、はっきりと書かれていることで、「今日バタバタしてるから〇〇をお願いできる?」と依頼がしやすくなります。
頼まれる方も、何をしたらいいかわからないということがありません。
忙しそうな相手を見て、自分から「〇〇しようか?」と申し出てくれることもあるかもしれません。
一度作成した家事分担表も、実際に使用してみると、うまくいかないということもあります。
担当を変えてみる必要なあるかもしれません。
そんな時も、スムーズに変更することができますよ。
家事分担表のデメリットは?
家事分担表には、デメリットもあります。
- 家事を細かく書き出すのが面倒
- 自分の担当以外の家事をしなくなる
- 相手が分担表通りにしてくれないことが不満に感じる
- 家事分担の割合がケンカのもとに
など家事分担表を作ることで起こってしまうデメリットもいくつかありますよね。
こういった家事分担表のデメリットを解決し、家事分担をうまくするコツを次でご紹介します。
共働き夫婦の家事分担をうまくするためのコツ

共働き夫婦が家事をうまく分担していくためには、いくつかのコツがあります。
難しいことではないのですが、仕事で忙しかったり、自分に余裕がないと日々の生活の中でついつい忘れがち。
そこで家事分担をうまくするコツをまとめてみました。
- 家事分担表を活用する
- 時短家電も活用する
- 完璧を目指さない
- 「ありがとう」「助けて」を伝える
家事分担表を活用する
やはり何と言っても、家事分担表がオススメです。
そのご夫婦に合わせた家事分担表を手作りするのもいいですし、最近では便利なアプリもあります。
時短家電も活用する
ご夫婦で話し合う中で、必要であれば、時短家電を取り入れてみるのもいいですね。
例えば
・ロボット掃除機、ハンディクリーナー
・電気調理鍋、電気圧力鍋、電気ケトル
・食器洗い乾燥機
・洗濯乾燥機
・衣類スチーマー
など、いろんな種類のものがあります。
まずは、どの家事の手間を省きたいか考えて、どんな家電を使うか決めましょう。
例えば
など、その夫婦によって、必要な時短家電も違いがあります。
時短家電を使う場合は、手入れや充電などの家電の管理もどちらが担当するか、決めてみてください。
完璧を目指さない
相手に対しても、自分に対しても、完璧を目指しすぎないことが大切です。
相手が思うように家事をしてくれなかったり、予定通りに家事が進まなかったりするときは、イライラしますよね。
完璧を求めると、「どうしてもやる!」「やらなくてはいけない!」という気持ちが相手や自分を追い詰めてしまうことがあります。
できなくて当たり前、明日やればいいかとおおらかな気持ちも時には必要です。
そして、相手がしてくれた家事には決してダメ出しをしないでください。
「ありがとう」と「助けて」を伝える
一番大切なことですが、一番おろそかになりがちなのがコミュニケーションです。
「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えましょう。
思っているだけでは伝わっていないこともあります。
少しオーバーなくらいでもいいですよ。
簡単な言葉でもいいので、感謝の気持ちを伝えてください。
そして、仕事が忙しかったり、疲れていたりして家事ができない時は「できない」そして「助けて」と伝えましょう。
何も言わずに家事をしないままにするのではなくて、「今日は仕事が忙しくて疲れているから、夕食が作れそうにない。ごめんね。」と言葉に出して言ってみるといいですね。
言葉にすることが大切です。
家事分担表を作る時のコツ
実際に、家事分担表を作る時のコツをご紹介します。
と不安に思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
家事を細かく書き出して分けていく
まずは、家事分担表を作る前に、思いつくかぎりの家事をできるだけ細かく書き出します。
ご夫婦の夫か妻どちらか一人ではなく、二人で書き出してみてください。
中には、いわゆる「名もなき家事」と呼ばれるような、とても些細なこともあるかもしれません。
また、体を動かさない家事、考える家事、例えば食事の献立決めなどもあります。
そういったこともすべて紙などに書き出してみてください。
家事のやり方を具体的に説明
家事をどのような流れで行い、どのような作業があるのかを、具体的に説明し合って、夫婦二人で共有しましょう。
例えば、洗濯なら
- どんな手順で衣類を洗濯するか
- 分けて洗うものはあるか
- 洗剤などのストックを置く場所
- 洗濯機の掃除の仕方
- 乾いた衣類の片付け方
ここでしっかりと話しておくと、後で「役割分担したのにきちんとしてくれない」などのストレスがなくなりますよ。
得意なことを活かす
得意なこと、不得意なことは人それぞれです。
不得意なことやできないことを責めるのではなく、得意なことを活かすような役割分担にしてみてください。
ほんの少しでも家事が苦ではなくなるはずです。
どちらかが一方的に振り分けるのではなく、話し合って、得意なことややりたいことなどの意見を踏まえながら、役割分担を決めていきます。
それぞれの担当は任せきる
役割分担表を作ると、相手ができていないことが目につくようになります。
「〇〇は相手の担当なのにまだやってない」
「夫が食器を洗う担当だけど洗い方が雑だな」
「夫が食器を洗った後は台所のシンク周りがびしょびしょになってる」
など、気になることもたくさんありますよね。
ついつい
「早くやってよ」「もっときれいにできないの?」
と口出ししてしまいそうになりますが、そこは我慢して任せ切りましょう。
ダメ出しされると誰だって嫌な気持ちになるものです。
その時の状況で変えていく
実際に家事分担表を作り、使い始めてみると、想像と違うところも出てくるはずです。
そんな時は、臨機応変に変えていきましょう。
変えていくことを前提に、家事分担表は不完全なものと考えてください。
家事分担表はあくまでも目標のようなもので、それに囚われ過ぎていると、家事分担表自体がストレスの元になってしまいます。
家事分担表を活用している人の口コミ

実際に、家事分担表を活用している人の口コミを調べてみました。
あと、今話題の家事分担表。私も欲しくて買っちゃった。仕事復帰したらどうなるかなー😑男性も家事育児するのが当たり前の世の中になってほしい。#CHANTO pic.twitter.com/0xOOqJpuGq
— nanamin(min-chan) (@chaochio) January 25, 2020
今のところ上手く行ってる家事分担表です。週末のみ活用です。復帰したら毎日使います。担当についている数字は、それを終わらせるのにかかる目安時間。
ホワイトボード、ホワイトボードに線を引くやつ、マグネットは100均で、ピータッチキューブでラベルを作りました。足りないものは都度追加します。 pic.twitter.com/VE8xtdwQ6O— ぺこT@育休中 (@pecopeco3n) February 16, 2020
家事分担表をうまく活用して夫婦の家事を分担している人はやはり多いですね 。
家事分担表を作ってよかったという口コミも多くみられました。
ネガティブな意見も
家事分担表に対してネガティブな口コミもありました。
- 我が家は夫の通勤時間が長いので、仕事に拘束される時間が長い。家事のシェアは難しそうな気がする。
- 家事を書き出すのが面倒で、なかなか進んでいない。
中には家事分担表を作らない方がうまくいく家庭もあるかもしれません。
まずは実際に作ってみて実践してみるのがいいですね♪
簡単に家事分担、シェアできるアプリ

家事分担表を使ってみたいけど、分担表を手作りするのは面倒、家事を全部洗い出すなんて無理という方には、家事分担をシェアできるアプリがオススメです。
いくつか便利な家事分担アプリを紹介していきますね。
Yieto(イエト)
「Yieto(イエト)」は、夫婦で共有する家事管理アプリです。
家事のタスクリストがはじめから用意されていて、トイレットペーパーを補充する、買い物したものをストックする場所に置くなどの細かい作業にもスポットを当てて、リストにあげてくれています。
片方が入力した内容は他方の端末にも反映されます。
その家庭によってオリジナルのタスクも作ることができます。
また、「家事の決め方を話し合いましょう」など、夫婦でコミュニケーションを取れるように促してくれる機能もあります。
魔法の家事ノート
「魔法の家事ノート」は、整理収納アドバイザー、人気家事ブロガーである三條凛花さんの書籍が元になっています。
それをアプリにしたものが、「魔法の家事ノート」です。
担当の家事が「今日やる家事」としてリストになっていて、やった家事はチェックして消すことができます。
何をいつしたらいいか、迷う時間がなくなり、効率的で時短につながります。
最低限の家事を忘れないようにするリマインド機能、メモが添付できる買い物リスト、天候に合わせたおすすめ家事などの機能もあります。
1家族で5人までアプリを使うことができるので、お手伝いをしてくれるようになったお子さんと共有して、どれだけ達成できたか家族で競い合ったりしながら、楽しく家事ができますよね。
家事の名は
「家事の名は」も、同じような家事分担アプリですが、操作がシンプルといところが特徴です。
こういうアプリを使ってみたいけど、難しいアプリは苦手、深いこなせるのか不安(吹き出し)
という方にオススメです。
「名もなき家事」をしっかりリストアップしてくれているというのも特徴の一つです。
また、家事をするとポイントがもらえる仕組みになっていて、ポイントに応じたご褒美(アイスやゲーム、お酒など)を決めて、家族のモチベーションアップに繋がります。
感謝の気持ちをポイントで送る機能もあります。
ゴミの日アラーム
「ゴミの日アラーム」は、燃えるゴミや燃えないゴミなどの収集日を設定して、通知してくれるアプリです。
夫婦で、夫が担当していることが多いゴミ出し。
ゴミの日を忘れていたことで喧嘩になったことがあるご夫婦も多いのではないでしょうか。
アプリで収集日を登録し、繰り返しの機能を設定して置くことで、ゴミの出し忘れを防ぐことができますよ。
Cross(クロス)
「Cross(クロス)」も、家事分担の共有アプリです。
最大の特徴は、家事だけでないという点です。
大きなイベントごとにやらなければいけないことをまとめた「やることセット」という機能があります。例えば、「結婚式・披露宴準備のタスク」「引っ越し準備のタスク」「災害時のタスク」などです。
イベントやトラブルがあった時には、夫婦ケンカが起こりやすいですよね。
そんな時は、やらなければいけないことがひとまとめでわかるので、とても便利です。
まずは家事分担表を作ってみて試してみよう。
共働き夫婦には、家事分担表がオススメです。
すべての家事を書き出して言葉にすることで、夫婦二人で協力してスムーズに家事ができるようになります。
家事が原因のケンカが減って、仲の良い夫婦でいるためにぜひ使ってみてくださいね。